ヘアカラーの仕組み&色落ちしてしまう4つの原因とは?

そもそもヘアカラーはどんな仕組みで染めるのでしょうか。まずは、普段何気なく行っているヘアカラーの仕組みを知った上で色落ちの原因を理解していきましょう。
意外と知らないヘアカラーの仕組み
1本の髪の毛は、外側からキューティクル(毛小皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄質)の3つの層で成り立っています。また、カラー剤は1剤(酸化染料(又は染料)とアルカリ剤)と2剤(酸化剤)があり、2つの異なる薬剤があわさることで化学反応が起きて脱色と発色が起こる仕組みです。
ヘアカラーの仕組みは大きく分けて以下の3つです。
1. カラー剤が髪の内部へ浸透しやすい状態になる
髪の表面はキューティクルによって保護されています。カラー剤に含まれるアルカリ剤の働きによって髪が膨潤し、キューティクルのすき間が広がることで、カラー剤が髪の内部に浸透しやすい状態になります。
2. カラー剤の成分が髪の内部へ浸透する
キューティクルを通過したカラー剤の成分は、髪の大部分を占めるコルテックスへと浸透していきます。
3. 髪の色が変化する
髪の内部に浸透したカラー剤の成分は、髪の黒さのもととなるメラニン色素を分解して髪を明るくしながら、染料を発色させます。こうして髪の内部で色がつき、希望するカラーへと変化していきます。
カラーの色落ちにも繋がる?代表的なダメージの原因
ヘアカラーの色味は、日常生活を送るなかで徐々に変化(褪色)してきます。日常で起こりやすい褪色の原因を紹介していきます。
原因 1. ヘアアイロンによる熱ダメージ
ヘアカラーの一部の染料は熱に弱いという特性があります。ヘアアイロンの熱によって、染料が分解し、色が変わる可能性があります。
原因 2. 日々浴びている紫外線ダメージ
普段、無意識に浴びている紫外線もダメージの原因の一つです。強い日差しを浴びると染料が分解され、本来の色味と変わっていく可能性があります。特に夏は紫外線が強いため、他の季節よりも色落ちが早まる可能性が高まります。
原因 3. ブラッシングや拭き取り時の摩擦
髪が濡れたままブラッシングをすると摩擦が起こりキューティクルが剥がれてしまう原因になります。また、タオルで濡れた髪の毛を拭きとるときも、ゴシゴシと強く擦ると髪とタオルの間で摩擦が起こりキューティクルが剥がれる原因になります。こうした行動が続くと、洗髪時に毛髪内の染料が流出しやすくなり、色落ちにつながることがあります。
原因 4. シャンプーの洗浄力の強さ
洗浄力が強すぎるシャンプーや熱すぎる温度での洗髪は、毛髪内部からさまざまな成分を流出させやすくする場合があり、色落ちの原因になることがあります。
ヘアカラーの色持ちをよくするための根本的な対策

ヘアカラーの色持ちをよくするには、カラーをする前の色選びや髪の状態を美容師にしっかり伝えることも関係しています。
カラー後のケアだけでなく、施術前から自分の髪の状態やカラー履歴を把握し、美容師に伝えることが大切です。髪の状態にあったカラーを選ぶことで、色落ちしやすくなる原因を事前に減らすことにもつながります。
色持ちをよくするために、ヘアカラー前から意識したい根本的な対策は以下の2つです。
1. 同系色のカラーをできるだけ続けていく
髪を染めたあとは、髪の内部に染料がある程度残っています。そのため、同系色のカラーを重ねることで、前回の染料に今回の色が加わり、色を長く保ちやすくなります。
一方で、前回とは大きく異なる色に変える場合は、髪に残った染料の影響を受けて、希望の色が出にくいことも。同系色のカラーを続けることで、色味をキープしやすく、発色も安定しやすくなります。
2. 美容室でしっかりとヘアカラーのイメージや髪の状態を伝える
髪の状態によって、カラーの入り方や発色が変わることがあります。施術前のカウンセリングでは、希望するカラーのイメージだけでなく、色落ち後にどんな色にしたいかや、これまでのカラー履歴、髪の状態もしっかり伝えましょう。
黒染めや縮毛矯正をしている場合は、ヘアカラーに影響することがあります。また、カラーを何度か行っている方は「赤味が出やすい」、「黄ばみやすい」など色落ちのくせを伝えるのもおすすめです。
髪の状態や希望する色味を伝えておくことで、美容師が髪にあった薬剤や施術方法を選びやすくなり、希望のカラーを長くきれいに楽しむことにつながります。
ヘアカラー直後に気をつけたい3つの注意点

美容室で希望のヘアカラーを実現できた時は、気分が上がるもの。お気に入りのカラーを長く楽しむために、実はカラー直後の過ごし方が重要です。 何気ない行動が色落ちを早めてしまうこともあるため、施術後は髪をいたわりながら過ごしましょう。
カラー直後に気をつけたい注意点は以下の3つです。
1. 当日のシャンプーは控える
ヘアカラー直後は毛髪がデリケートな状態になっており、色落ちしやすいため、色持ちをよくするためには当日のシャンプーを控えることを勧められることが多いです。洗髪したい場合は、ぬるま湯で優しく流したり、カラーケア用シャンプーを使用するなどがおすすめです。
2. 洗浄時に水の温度を高くしすぎない
染料は少なからず水に溶ける性質を持っています。特に水の温度が高いと髪が膨潤しやすくなり染料が抜けやすくなることがあります。日頃から高温でシャンプーをすることは避けるべきですが、特にヘアカラーの直後は温度を下げ、ぬるま湯で髪を洗うことを意識しましょう。
3. ヘアカラー直後の海やプール、温泉はなるべく避ける
ヘアカラー後の髪は、思っている以上にデリケートです。海水やプールの塩素、温泉の泉質などによっては、変色につながることがあります。カラーを長持ちさせるためにも、施術直後は髪への負担が大きい環境をできるだけ避けましょう。
習慣にしたい!色持ちをよくするためのケア方法8選

ヘアカラー直後だけでなく、日々の過ごし方によっても髪の色持ちは変わってきます。シャンプーやヘアアイロン、紫外線対策など、普段何気なく行っていることがカラーの褪色に影響することも。きれいなカラーを長持ちさせるために、毎日のケアを無理なく習慣にして、お気に入りの色味をできるだけ長く楽しみましょう。
色持ちをよくするために日頃から習慣にしたいケア方法を以下の8つに分けて紹介します。
1. お湯の温度は38℃程度がベスト
日々のシャンプーは、ヘアカラーの色落ちを左右する大切なポイントです。中でも意識したいのが、お湯の温度。気温が下がる冬は40℃以上の熱めのお湯を使いたくなりますが、高温のお湯は毛髪が膨潤しやすくなり、髪の内部にあるカラーの染料が流出しやすくなることがあります。人肌程度の38℃程度を目安にして、髪への負担を抑えながらシャンプーをしましょう。
2. タオルで拭きとるときは優しく叩くように
シャワーのあとにタオルで髪をゴシゴシと擦るように水分を拭きとると摩擦が生じてキューティクルに負担がかかり、カラーの色落ちにつながります。根元の水分はタオルでポンポンと優しく叩くように吸い取りましょう。毛先はタオルで優しく挟み、手のひらで軽く握るようにして水分をタオルへ吸わせるのがポイントです。
3. 目の細かいコームでのブラッシングは乾いてから行う
濡れた状態の髪はデリケートで、摩擦によるダメージを受けやすくなっています。そのため濡れた髪を目の細かいコームで無理にとかすと、髪に負担がかかることも。まずはタオルで優しく水分を拭き取り、目の粗いコームでやさしく絡まりをほどき、ドライヤーでしっかり乾かすのがおすすめです。髪が乾き切ったら、目の細かいコームで毛先から優しくコーミングを行いましょう。根元からいきなり乾かすと髪が絡まって切れ毛や抜け毛の原因になります。ブラッシングの前に洗い流さないトリートメントなどを使って髪を保護して、摩擦を抑えて負担を減らすこともおすすめです。
4. ドライヤーは髪から15〜20cm離して使う
髪を乾かすときに注意したいのが髪とドライヤーの距離。距離が10cm以内になると、高熱が髪の表面の一点に集中して当たり続けることになり、ダメージを与える原因になってしまいます。ドライヤーから15〜20cmほど離して、同じ場所に当て続けないように振りながら乾かすとダメージを抑えることができます。完全に乾いたら、仕上げに冷風を当てて、仕上げましょう。
5. ヘアアイロンはできる限り低い温度に設定する
カラーの色素の一部は熱に弱いです。カラーをした髪は、高温を当てると染料の分解が進みやすくなり、色落ちが早まってしまう可能性があります。逆に、低い温度でも繰り返しヘアアイロンを行うと、ダメージが大きくなってしまうことも。基本的には140〜160℃程度の中低温に設定して、同じ場所に長時間当てすぎないように意識しながらヘアアイロンを行いましょう。
6. 長時間を野外で過ごすときには帽子や日傘を使用する
アクティブなイベントがある時に気をつけたいのが紫外線です。紫外線が髪に影響を及ぼし、カラーの染料やメラニン色素を壊してしまうことがあります。肌と同じく髪も日焼けすると考えて、日傘や帽子を使ったり、髪用のUVスプレーをかけて髪を守りましょう。
7. 色持ちを重視したシャンプーやヘアケア商品を使用する
日々使っているシャンプーやヘアケア商品を色持ちに特化した商品にシフトするのも、色落ちを防ぐための一つの手です。ヘアカラーの色味やデザインによっては、色素を含むカラーシャンプーを週に2〜3回併用するのもおすすめです。また、寝る時にはナイトキャップを被って眠ることで枕との摩擦を防ぐことができます。
8. 寝る前に髪をしっかり乾かす
髪が濡れている状態だと摩擦が生じやすく、ダメージを受けやすい可能性があります。また寝ているときは寝返りを打って摩擦が起き、ダメージを受けやすいため、髪をしっかり乾かしてから眠るようにしてください。
お気に入りのヘアカラーをもっと長く楽しもう

自分が思っているよりもデリケートな髪。ヘアカラーを長持ちさせるには自分自身の髪のことやヘアカラーの仕組みを知った上で、日々のケアを続けていくことが大切です。
ミルボンでは、他にもヘアカラー後のケア方法に関する記事を紹介しています。気になる方はこちらの記事も、是非ご覧ください。
今回ご紹介した事前にできる対策やヘアカラー後のケア方法を実践して、お気に入りのヘアカラーを長く楽しんでいきましょう。